開発者への敬意


かぐや。

21時からのNHKのニュースを見ていたら、「かぐや」の映像が流されていた。
かぐやというのは、日本が月探査のために打ち上げた人工衛星
この映像がかなり美しく、月の表面の様子がまさにはっきりくっきりわかるのだ。
軽く感動していると、スタジオに画面が切り替わる。
アナウンサーが言う。

「月は身近な存在だと思っていましたが、まだまだわからないことがたくさんあるんですね」

ちょっと待ってくれ。
映像は、アポロ以来いまひとつパッとしない研究を、かぐやが前進させるだろうということを示唆していたのだと思う。
わからないことがわかるようになるなるかもしれないという意味だったのだと思う。
かぐやが届けてくれた映像が、これまでの映像とは明らかに一線を画す、称賛に値するものだったからだ。
地形をかなり詳細に把握できるレベルのものだったからだ。
月に住める日が近づいていることを実感させる、そんなすばらしいものだったのである。
それをまだまだわからないことだらけですねなんて言ってしまうのは、ちょっと開発者に失礼ではないだろうか。
たとえつまらなかったとしても、もっとありふれた言い方の方が適切だったんじゃないかなぁ。