付加価値=消費者をうまくだまして高く売り付けるってことだっけ?


ちょっと前まで、みんな「どうすれば安く売れるか」ということに知恵をしぼっていた。
大量につくればいいんだ、とか、卸を通さなければいいんだ、とか、機械化しちゃえ、とか。
最近はどうかというと、いかに高く売るかということにばかり夢中になってるように思う。
付加価値と言われたりするやつですね。
結果、要らん機能とか、あんま分からない微妙な味の違いとか、知らん産地とか、そんなんがあふれてしまった。
これはあんまりいいことじゃないと思う。
そんなんいいからもっとシンプルにして安くしてくれよって消費者はけっこういる気がする。
流通業界なんかはいち早くそれに気付いてPB(プライベートブランド)というかたちで実現している。
無印良品あたりはまさにそこが売りだったりする。

電機メーカーはまだだなぁ。
相変わらず、もういいって言ってんのに新機能だ。
シンプルなものは新興国でもつくれるんだとか言われて、たぶんそんなこと社内で発言したら干されそうだけど。

会社の人からメルマガがくるんすけど、その中に、我が社は海外販売が弱い!と書いてあって。
我が社の売り上げは、1億人の国内市場と60億の海外市場、半々だ!海外少ない!とかいう論理。
そりゃそうだろあんたんとこの製品高いもん、買える人どれだけいるんだよと思ったわけです。
腹減って死にそうな人はテレビなんか買いません。
そういう市場に乗り込んでいくんだったらいくらいいもん作っても安くなきゃダメでしょう。