政治が人気とりで何が悪いのだろう?


年金国会の次はガソリン国会か。


バンキシャ!』をみた。
民主党は、暫定税率を引き下げることを主張していくという。
歳入が減ることになるので、一部の建設業者などは渋い顔をするかもしれないが、国民にとっては、基本的にはありがたいことである。
と思っていたら自民党の町村が、「ガソリンを値下げすることは環境保護と逆行する」と演説していた。
あぁ、たしかにそれもそうだよなぁ。
北海道だったか、どこかの民家では窓に毛布を張りつけて断熱していた。
必要以上に暖房をケチってみんなが風邪ひいたりするのはやりすぎだけど、まだまだやれることはある。


そしたらいしかわじゅんが出てきて、「民主党自民党もどっちも人気とりに走ってる」というようなことを言っていた。


そこで「あれ?」と思ったのだ。


政治ってのは本来的に人気とりじゃなかったけ?


人気があるということは喜ぶ人がいるということ。
人を喜ばせるのが政治の仕事である。
そして、全員が喜ぶ政策というのはあまりなくて、誰かが喜べば誰かが反対することになる。
道路をつくればその付近の人は喜ぶけど、オレたちの税金なんだからオレたちのとこに造れよって思う人も当然出てくる。
でもそれは仕方がない。
誰もが得する政策ってのはそうそうない。
たいていは誰かが犠牲になってしまうものなのだ。
今の日本の政治の仕組みは、できるだけ最大公約数の人が喜ぶようにできている。
すなわち、できるだけ最大数の人の賛同を得ることで政治の舞台に立てるのである。
当然の帰結として、落選候補を支持した人が犠牲になったり、納得いかないこともあるだろうけど、一部の少数の人だけが喜ぶような仕組みになってないだけいくらかマシじゃないかと思う(いや、少数派を見捨てるということではないですよ、念のため)。
もちろん、毎回毎回同じ人たちばっかり得をしてたり、不正な手続きがあったり、弱者に負担を強いたり、短期的な視点であってはいけないんだけど*1


じゃあどうするべきなんだろう。
ガソリンが枯渇したり高騰したときのためにバイオエタノールを始めればいいんだ!って誰かがいい案をひらめいたのに、今度は穀物が値上がったりしてる。
慎重に考えなきゃいけないけど、その間も生活は止まってくれない。
超スピードでゆっくり考えなければいけない。
どっちにしても問題があるようである。
だったらどっちの方がより「みんなが喜ぶか」あるいは「犠牲が少なくて済むか」という基準で決めるべきってのはたしか。
うーん、でも、そんなのわかんねー。

*1:いしかわさんが問題視していたのはたぶんこの「短期的すぎる」ってことだと思う。歳入の不足は何で補うか考えてるのか、とか言ってたし。