横浜ベイスターズの査定は甘いんじゃないか【全選手と契約更改完了】
村田は現役球団最高額の1億6千万円(デイリースポーツ)
昨季36本塁打で初の本塁打王のタイトルを獲得した横浜の村田修一内野手(27)が23日、7000万円増の年俸1億6000万円プラス出来高払いで契約を更改した。
既に代理人による交渉で大筋合意しており、わずか5分でサイン。現役では球団最高額となった村田は「他の球団にはまだ上がいる。今年は北京五輪に出場しても、無条件でタイトルを取れるぐらい頑張りたい」と抱負を語った。
那須野巧投手(25)は500万円増の2500万円でサインし、横浜は全選手が契約更改した。(金額は推定)
これでついに横浜は全選手との契約更改を終えた。
うーん、今年の横浜の契約更改、ずいぶんと甘くなかったですか?
保留した選手はほとんどがなんらかの譲歩を引き出しているような気がして、ちょっと調べてみた。
表 横浜ベイスターズ2008年契約更改保留者一覧
名前 | 前年年俸 | 初回提示 | 本人希望 | 更改額 |
---|---|---|---|---|
呉本 | 700 | (700?) | ? | 700 |
加藤 | 8500 | 7500 | ? | 7500+α |
吉村 | 2800 | 5500 | 5500+α | 5600 |
相川 | 5400 | 9000 | 10000 | 10000 |
那須野 | 2000 | 2500 | ? | 2500 |
村田 | 9000 | 15000 | 18000 | 16000+α |
1)2008年1月23日現在。
2)金額は推定。
3)更改日順。
4)「+α」は出来高払い。
5)オリックスに移籍した古木は除外してある。
驚いた。上積みを獲得していないのは呉本と那須野。那須野は金額には納得していたようですから、実質呉本だけか。
いや、たしかに保留してる選手はチームに貢献してくれましたし、命がけでやってるんだからお金はきちんとしたいというのもわかります。
納得するまでサインしないのは汚いことでもなんでもありませんし。
でも今年は優勝どころかクライマックス・シリーズにも出られていない。というか3位の阪神とほとんど争うことすらできていなかった(ちょっと肉薄したこともあったけど)。
そんなチーム状況で、選手のいうがままにアップしちゃっていいんでしょうか。
他球団より明らかに甘い気がするんですが・・・(他球団ファンの方、よろしければデータひろって紹介してもらえるとうれしいです)。
他球団が上げないんだから横浜も上げなくていいというのは筋違いですが、他球団がうまく折り合いつけられてるのになんで横浜は鵜呑みにしちゃうんだろうとは思うわけです。
モチベーションの低下やチーム批判が出ることが怖いのかなぁ。
こんなことしてたら来年はまた昨年みたいに保留者続出でしょうきっと。
だってゴネたら何十万か何百万かわからないけどアップするんですから。
何時間交渉してるのかわかりませんが、けっこう効率のいい商売ですよ。
その間に練習してたら来年はもっと活躍できるんじゃないのとも言いたくなるけど。
クレーマーの粘着を恐れて安易に利益の供与をしてしまうと、なめられてまたたかられます。
決してカネに余裕のある球団じゃないんだからそれは好ましくない。
しかも、更改を済ませていない間は練習に集中できなくなってしまう。
悪しき前例をつくってしまいました。
繰り返しますが、納得するまでサインしないのは当然の権利だと思っています。
ただ、「他球団のようにうまく交渉できないものか?」ということは主張しておきたかったのです。念のため。