占い師の正体


テレビで恋占いみたいなのを見てたんですね。「今付き合ってる彼女と結婚できますかねぇ?」みたいな内容で。そしたら占い師が「別れるわねぇー・・・」と返してたんですね。そこでちょっと「アレ?」って思ったんですよ。


なにかというと、以前にも似たような内容の占いを見た覚えがありましてですね、そのときもたしか別れるっていわれてたんですね。単なる偶然かもしれないし本当にそうなのかもしれないけど、ちょっと引っかかったんです。ぶっちゃけ、インチキなんじゃないかと思ったんですよね。で、どうすればインチキだって証明できるか考えました。


ところが証明できないわけです。


「別れる」の反対の「別れない」という事実を示せばいいんですけど、「別れない」ことを証明するためには、どちらかが死ぬまで、ずっといっしょにいなくてはいけない。でもそれって普通は何十年後とかなんで、そんなの忘れてるし、そのときに反論したとしてもかなりビミョーでしょう。というわけで、「別れる」って占われれば当たることはあっても、はずれることは表面化しにくい。そしていくらかの割合で本当に別れるケースもあるでしょうから、その場合、「あの占い師当たるっ!」って評判になる。あらま。


すべてがすべてそうだとは言いませんが、占い師の「勉強」って、こういう「はずれにくいフレーズ」をたくさん自分のものにすることなのかもなぁと思います。優秀な占い師ほどそういうフレーズを使いこなしてるのかなと。そんなところでいい占い師・ダメな占い師の見分けがつくのかもしれない。だとすると「亡くなったお父さんが・・・」みたいなのが出てくるってことは、本当に「見えてる」のかもしれないけど、一方ではただの勉強不足な人ってことになりますな。