給食はなぜまずいのか?


給食はなぜまずいのか。
結論から言ってしまえば、みんながまずいと言ってるからまずいと思い込んでしまう、ということではないかと思う。


僕の個人的な経験というか感覚では、給食はむしろおいしいものだった。いま現在の子どもたちが食べているものほど豪華ではなかったかもしれないが、十数年前のことだ、それなりに工夫はされていたと思う。毎日毎日ステーキやなんかが出るというわけではなかったが、鶏のから揚げやカレーは格別にうまかった。それでも同級生たちは、給食はまずいと言っていた。


僕の母親は、料理がものすごく下手な人ではなかった。と思う。僕の家のごはんだけが特別まずかったわけではなかったと思う。客観的な根拠という根拠は、同級生に弁当のおかずを食べさせてまずいと言われなかったことぐらいしかないけれど、一応20年以上生きてきて、ある程度うまいまずいは判断できていると自覚している。


給食は栄養や彩りにも配慮されていた。と思う。子どものときに栄養はあまり意識していなかったかもしれないが、いろんなものが入っていた記憶はある。六角形みたいなのをみてもかなりバランスはよかったはずだ。彩りも、きれいな赤やオレンジや黄色はしていなかったが、茶色ばかりということもなかった。精一杯考えられていたと思う。


うーん、こうやって整理してみると、やっぱり給食っておいしかったんじゃないかと思えてくる。もちろん僕がそういう結論を望んでいて、そう誘導してしまっている可能性はあるけれど。しかも、「おいしい・おいしくない」って最も主観に左右される感覚だとも思うけれど。記憶もけっこうあいまいだけれども。だけれども、論理的に不十分な点がいくつもあるけれども、僕がひとつの説として提示してみたいのが、冒頭の「みんながまずいと言ってるからまずいと思い込んでる」っていうことなんですよね。あるとしたら、親が給食にネガティブなイメージを持っていて、それが子どもに伝わってしまってるのかなと。そしてそれが他の子どもにも広がった。子どもは周囲に影響されやすいですし、「給食なんてまずいよな」っていうようなヒールっぽい立ち位置をカッコイイと感じてしまいがちですし。




給食は、本当にまずかったのか?