好き嫌いは放っておけばいい


きのうのエントリ(id:bunsyo:20080301)に続き、給食関連ネタ。


僕は今でも覚えています。小学校に入学して最初の給食。給食ってどんなものなんだろう?ってドキドキしていました。


出てきたのは、牛乳とうさぎパンとグリーンサラダ(ともう一品)。


愕然としましたね。牛乳とうさぎパンはいいですよ。うさぎパンは見た目もいいし、要するにジャムパンですからね。でもグリーンサラダは・・・。
当時の僕は生野菜が大嫌いで、キャベツ、レタス、トマトの類は食べたことがありませんでした。食べられる野菜は、にんじんとか大根とかかぼちゃとかもやしとかイモ類とか。そんな状況でグリーンサラダですから、給食ってのはおそろしいもんだなと思いました。でもけっこうみんな当り前のように食べていて、どうしようどうしようって思った気がします。食べたことないって言う度胸もないですし。その日はひと口だけ食べて残しました。


が、その後も天敵・グリーンサラダは出てきます。嫌いっていうのが恥ずかしいというか、カッコ悪いってのがあったんで、一応盛ってもらって食べてました。少なめでしたけど。「オレは食える。つーか食えないなんてバカじゃね?世の中には食えない人もいるんだから食え」という『呪文』を唱えて自分を洗脳しながら食べていました。


ずっとそうやっていって、5年生とか6年生とかになったとき。いつものようにひと口食べて思ったんです。「もうちょっと食べてみようかな」と。で、食べたら、さっぱりしていてけっこう食える。そこからは好き嫌いというのは格段に減りまして、給食がもっともっと好きになりました。


あれはなんだったんだろうと。心のどこかで思っていたんですが、ある日、テレビでイチローのお父さん(チチロー)が言ってたんですね。


イチローは好き嫌いのある子で、子どもの頃は野菜をほとんど食べなかった。
でも高学年になったあるとき、自然とからだが野菜を欲するようになったみたいでね、バリバリ食べ始めた。
だからね、子どもが肉が食いたいと言ったら食べさせればいいんですよ。成長期ならなおさらね。自然と好き嫌いがなくなると思いますよ。無理に種させるのは逆効果かもしれない。


あのイチローが、丸っきり僕と同じことをやっていたことに驚きました(もちろん僕は一流のアスリートでもなんでもない平凡な人間です)。好き嫌いは放っておけば自然と克服できるってことですね。まぁ、僕も相変わらず梅干しは食べられませんし、イチローにもなんらかの嫌いなものがあるとは思うんで、効果はある程度限られますが(つーか万能だったら世の中の人みんな好き嫌いなくなっちまいますね)。


あと、子どもの要求するものばっかり食べさせてると、わがままに育ってしまう可能性もあるんで慎重にやる必要がありますよね。ただ放っておけばいいってもんではない。食事以外のところできちんと我慢を覚えさせたりしなくてはいけませんね。イチローは野球でそういうものを学んでいたのだと思います。また、好きなものを食べさせつつ、ひと口でもいいから嫌いなものも食べさせてみることも重要なのかもしれません。