行政改革で医療が絶滅?


健康診断を受けなくてはならなかったので、最寄りの保健所に問い合わせてみた。保健所で受けるのが安いといわれたからだ。



しかしどこもやっていない。現住所のある市だけではなく、周辺の複数の自治体で実施していない。ちょっと調べてみたら、数年前まではやっていたらしい。僕の住んでいるところだけでなく、全国的に健康診断をやめるのが普通になっているようだ。



「官から民へ」ということなんだろうか。スリムな行政ということなんだろうか。まぁそれならそれでいいんだけど、いかんせん値段が高い。民間の医療機関で申し込んだら倍近い値段を提示された*1。それじゃあまりに高すぎると思っていくつか別の病院に問い合わせてみると、似たような値段が返ってきた。



行政改革は、市場の自由競争を促し、価格やサービスの質が向上することを狙ったものだと思うけど、実際はこの通りである。ひょっとすると飛躍的にサービスが向上しているのかもしれないけど、それにしたって価格がこれだけ違うとは。市民にとってあまりいい状況にはなっていない。特に医療は費用がブラックボックスの中に入りやすい分野だというのもあるんでしょう。健康診断などは民間に任せて、エイズ検査などを重点的に強化しようということもあるようですが、それにしたってなぁ・・・。

*1:以前は市でやっていたので、そのときの情報がネット上に残っていたのですね。